映画ドラえもん・のび太の宝島とFGO【感想】

こんにちは、たかのアキです。2018年3月3日より劇場公開されている、「ドラえもん のび太の宝島」の感想です。

ツイッターで、「ドラえもん/GrandOrderだった、封鎖終局四海キャメロットだった」という感想を見て、とても気になったので見て来ました。本当にそうでした、同じような動機で見に行ったFate/GrandOreder(以下FGO)ユーザーがいたのではないでしょうか。大変面白かったですし、終盤も泣きました。
脚本が川村元気さん(『君の名は。』『おおかみこどもの雨と雪』『血界戦線』などのプロデューサー)であったこともあり、そういった面での注目もあったようですね。

ここからは、映画本編および、FGO第3章、第6章のネタバレ(あらすじバラし)を含みます。

まず、FGO第3章「封鎖終局四海オケアノス」は、海賊の「フランシス・ドレイク」と共に海を冒険する物語でした。宝を求めて海洋冒険だとうたっていたので、オケアノス要素はこのあたりだったかと。ドラえもんの方は、話が進んでいくにつれ、宝島だと思って目指していた島は、時空を旅する巨大な船であり、船長の目的は「人類の保護」であることが判明します。この「人類の保護」および、なぜその考えに至ってしまったのかが、FGOの「第6章・神聖円卓領域キャメロット」に登場する「獅子王」と呼ばれる人物を思い起こさせるものだと感じました。映画館で見ながら「あーーこれはーー!」と心の中で叫びました。獅子王と違って、この宝島の船長は一人で孤独に計画を進めていたなど、だいぶ立場は違うので、もちろんまるっきり一緒ではありません。

FGOの世界での獅子王の計画を見て阻止している身としては、FGOでキャメロットを旅したことを思い出し、ドラえもん達を心の中で応援していました。

FGOの話題はここまで。以下は普通に感想です。

中盤に差し掛かり物語が難解になってくるのと、常時なぞなぞを出題されるので、どうしても話を聴いてる時間が長めになっちゃうのかなーと思いました。劇中内なぞなぞにしては、考える時間をくれるので、見てる側も考えるのは面白かったです。謎解きコラボやってるみたいですしね。あと、なぞなぞを出題してくる鳥型のロボット、声が悠木碧さんで、本当にすごいなーとポカンとしてました。

全体的に、いわゆる「物語をひっかきまわすためのバカなキャラクター」が一人もいなかったのが、私は大変見やすかったです。

途中から現れるフロック(cv山下大輝さん)とセーラ(cv折笠富美子さん)と船長(cv大泉洋さん)との関係性は途中でわかりますし、劇場内でお子さんがつぶやいてるのも聞こえてきました。見てる側に気づかせることができる演出が素晴らしいなと思いました。
あと、船長の声が大泉洋さんだと知らずに見ていたので、エンドロールでお名前を見たときはびっくりしました!優しかった時と闇落ち(?)したときの雰囲気の違いが大変素敵でした。
「最愛の奥さんを亡くして闇落ちした博士と、正気に戻そうとがんばる姿」・・・いやもう、これだけでヤバいですよ。まさかこっちの要素もあると思わなかったので、このあたりが白熱してきたらもう涙腺緩みましたわ。

序盤から登場するビビ(cv早見沙織さん)とガガ(cv大友龍三郎さん)のコンビがたまらんでした。「ザ・海賊のアネゴ」なビビはもちろん「ボケ担当に見せかけて有能」とか愛着わきますわそりゃ。食堂のマリア(cv亀井芳子さん)もカッコいいし。

ミニドラちゃん達(cv金元寿子さん)が可愛くて有能で可愛かったです。ドラをたたきながら船底でオールで漕いでる姿にものすごいエールを送った。

中盤でしずかちゃんがさらわれるとき真っ先にのび太の名前を呼ぶの、すごくいいな~と思いました。他のメンバーもいるのに、のび太を選ぶんですよ。呼ばれたのび太も果敢に追いかけて、海の中でしずかちゃんが窓を泣きながらたたくところで最初の泣き入りました。ここは声がほとんどないので、動きの演技で見せて、最後に遠ざかっていくカメラワークが最高でした。

海賊の帽子も、よく見るとちゃんとあの船に落ちてるんですよね。どっかで使うのかなーと思っていたので、ちゃんと演出の回収していて素晴らしい。

とびうお型のマシーンが「天空の城ラピュタ」に出てくるドーラ達のマシーンっぽいなーと思ったら、本当にそんな感じのバトルシーンが始まってびっくりしました。いいぞいいぞ!派手な空中バトルは大好きだ!

のび太の「大人は絶対に・・・・!?!」のセリフは、ドキっとした親御さんいたのではないでしょうか。子どもが言えないことを、親に向けて発信する存在でしたね。

細かく考えていると「あれはどうなったんだよ!?」てのはありますけどね~~そこはもう気にしちゃいけないと思っています。カルデアがなんとかするよきっと(笑)

109分でこれだけ晴れ晴れしたお話が楽しめて、私は大満足でした!

ここまでお読みくださり、ありがとうございました!!!