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【FGO】奏章Ⅰ「虚数羅針内界ペーパームーン」【全体感想】

こんにちは、たかのアキです。

Fate/GrandOrder、2023年6月18日配信「奏章Ⅰ・虚数羅針内界ペーパームーン」全体の感想文です。大きくネタバレを含みます。

2023/08/08初稿
2023/08/11一部追記

●はじめに
・「エクストラクラスの清算をしろ」と言われて始まった奏章オーディールコール。最初に取り上げられたのが「アルターエゴ」

後々判明しますが、ペーパームーン内は全員、人格の一部が強調された「アルターエゴ化」していたとのこと。情報アーカイブでも必ず「〇〇のアルターエゴ」と表記があるのが良かったです。アルターエゴは基本的に、何が全面に出てるのかハッキリしているので。

元祖アルターエゴのこの二人も、自己紹介で言ってますしね。

・舞台はペーパームーンの中。ペーパームーンとはなんぞやというのは、正直よくわかってないのですが、細かいことは抜きにして物語は楽しめました。がっつり聖杯戦争でしたからね。

・シオン「この中での出来事は、はたらく細胞みたいなものだと思って下さい(意訳)」という説明に、なんてわかりやすいと思ってしまいました、いいのかな?

・過去のFate聖杯戦争の要素がてんこ盛りでとても楽しかったです。まず「AI聖杯戦争(エーアイ・グレイルウォー)」とフリガナが振られてたのもうれしかった。Grail(グレイル)=聖杯、War(ウォー)で、聖杯戦争(グレイルウォー)。FGOアーケードでは「グレイルウォーモード」があるので、アーケードプレイヤーとしてはなじみある単語が本家でも出てきたことがまずうれしかった点。

・マップの左上の「情報アーカイブ」が更新されると更新マークが付くのが良いと思いました。2部6章のアヴァロンルフェも左上に「調査メモ」があったのですが、都度更新されることに気づかなかった方、そもそもメモの存在を忘れてしまう方などが多かったようで、なんてもったいない~と思っていました。

・「みんな血まみれの立ち絵があるなぁ!」と声を上げてしまったほど、みんな血まみれの立ち絵があった。嫌いじゃないゼ。

・AIラニちゃん達がみんな可愛い。構築部ラニちゃんがえっちすぎる。

ここからは各陣営に焦点を当てつつ感想を書いていきます。

●バーサーカー(わし様)&アーユス
二人が並んでる姿が本当に可愛い!同じ絵師さん(pakoさん)によるイラストでよかった。この二人を見てると「あ~マスターとサーヴァントの関係っていいよねぇ~」とニッコニコしてました。これだよ、これ。ドゥリーヨダナが女の人をジロジロ見ていた理由がきちんと説明された事が、最後の戦いの力に繋がったのもいい流れだなと思いました。「自分はなぜか女の人を探している?→女を探しているといえば嫁か?→嫁になりそうな女はいない(アーユスが早々に除外される)」という、すれ違い。探し物の正体がわかり、手の届くところにちゃんと居た。生前叶わなかったことや未練が、一時であれ叶えられるかもしれない…というのも、英霊が現代に出てくる聖杯戦争の醍醐味だと思っています。このコンビは全部見せてくれた。アーユスの「やっちゃえ、馬鹿兄貴(バーサーカー)!!」のセリフを見たとき、「そのフリガナ振るの~~~最高すぎるありがとーー!!!」と叫んでました。この二人と行動する物語で良かったです。裏切ることもなく、最初から最後まで一緒に戦い抜けて、本当に楽しかったです。

●キャスター(青髭)&マキリ
告知CMの時点で「ちょっとワカメっぽいやつがいる」と注目されていましたが、間桐臓硯の見た目をした存在が参戦。使えるものは使う、なりふり構わない戦術がとても「らしい」立ち位置でぐっときました。若いままの姿で終わるかと思ったらすっかり見慣れた老人スタイルでも登場。生き汚なさこそですわ。

相棒の「キャスター」が見た目はセイバーのジル・ド・レェなのに、「キャスター」とはこれいかに?のちのち術のジルに変容するのかなと思いましたが、そういう引っ張り方をしてきたのかと驚愕。怪しい笑顔の差分が増えてたり、しっかりと違う立ち絵もでてきたり、バトルボイスも専用のものがあったり(ありましたよね?)気合の入った敵キャラでした。

「キャスタークラスの青髭が暴走したので、最初に倒したチームには令呪を贈呈する」という流れ、「ここまでハッキリ過去作(Zero)の要素が入ってくるの!」と過去作リスペクトに、一番最初に興奮したポイントでした。魔獣の見た目も「攻めますなぁ!」と思いました。配信でプレイしてた方とか、大丈夫だったのでしょうかね、アレ。

●ライダー(高長恭)&ライノール
CMで見たびっくり参加者、「レフがいるぞー!」と大騒ぎ。帽子をとった姿が新鮮に感じると共に、そういった姿をまた見られる機会があったことが嬉しかったです。武内社長の新規イラストだぞ!!
すっごい大技やるじゃんこいつ気を付けないとと思った矢先に退場、あるあるー。

蘭陵王が「高長恭」と名乗り参戦。彼が初登場の2部3章シンも、2018年と5年前のお話ですから、改めて出番があって良かったと思います。描きおろしイラストもありましたしね。やっぱり血まみれだったけど。

●セイバー(メドゥーサ)&サクラ
「聖杯戦争の舞台でサクラとメドゥーサでマキリのじーちゃんと対峙してぶっ飛ばすの!?サイコーー!!!」とニッコニコでした。

「サクラ」の名前と要素をもらった女の子の願いが「この場所を守りたい」と言って、まさにstay nightの間桐桜でうるうるしました。誰よりも衛宮のお家を大事にしてて、hollowでも最後まで守ってましたもんね…。

そんな彼女の横に着いてるサーヴァント、メガネの奥にある見覚えある瞳に「メドゥーサだ!」と嬉しくなりました。しかも「セイバークラス」(後日イベントで実装となりました。ストーリー配信時はまだ、未実装だったので、ストーリーキャラとしてサプライズでした)

見慣れた黒がメインのミニスカスタイルも良いですが、女神に寄った白いドレスも良いですね。宝具を撃つとき、ベルレフォーンと同じ魔法陣が降りてきて「おおお!」と声をあげてました。お迎えできてよかった。

●ラニ=Ⅻ&ドゥルガー
・聖杯戦争の管理者は教会にいる
・監督役はラニシリーズである(しかもワダアルコさんの絵!)
・監督役もサーヴァントを従えている
・いるはずのないサーヴァントが存在している→アーチャークラス(ステイナイトの弓ギル)

…と、美味しい要素がここにもてんこ盛り。

ペーパームーンがアトラス院の物であることと、「月」という単語から、ラニが出てきたのが嬉しかったです。本気モードになると「オシリス」の名を持ってきて、メルブラ民大興奮。バトルでも声が入っていて感激しました。カッコイイ。お変わりなければ、真田アサミさんのはず。

ドゥルガー、また桜の顔が増えた!カーリーになった時の宝具ボイスが強すぎて「本当にこれ、桜と同じ声優さんが…?」とびっくりしました…。宝具を食らうたびにボイスを聞いてゾクゾクしてました。

カーリー戦が、唯一の霊脈石コンティニューでした。このバトルに限り、カーリーは「アルターエゴ」だったので、「アルターエゴに有利をとれるスキル」のあるカーマをパワーアップしてぶつけに行くのは、とても熱いバトルでした。

●ランサー(ビーマ)&セレシェイラ
ビーマは2023年のバレンタイン「ヨハンナ様のらぶらぶはぁと」のイベントにて顔出し済みだったので、こちらでは少し印象が薄い気がしました。しかし良い体しとる。『豪快だけど義理に熱い筋肉でインドのお兄ちゃんcv江口拓也さん』強い。料理好きが全面に出ていたので、今後カルデアキッチンに混ぜられるのかなと思っていたら、早々に塔イベ「ミスティックアイズ・シンフォニー ~妖しの森と麗しの足跡~」で料理人として出てきたのは笑いました。

そして、マスターの彼女、なぜか罪悪感が拭えないというセレシェイラさん。

まさか彼女が、たびたび名前が出ていたカルデア職員「エルロン」だと思わず、心底驚きました。フルネームが「セレシェイラ・エルロン」

私が軽く探して見つけた分ですが、もっと他でも呼ばれているはずです。ゴッフが点呼してたりしますから。

【余談】
私はとある二次創作BLを、10年以上描いています(TYPE-MOONとは関係ない作品です)そのキャラの一人が「エルロン」という名前なので、FGOで「エルロン」という名前が出るたびに、かなりドキドキしていました…。まさかこんな形でメインに出てくるとは思わず、とても驚きました…。
【余談ここまで】

ペーパームーンでマスターに割り振られていた彼女は「罪悪感」が全面に出てしまった人格。そしてその罪悪感の元は、旧カルデア襲撃のきっかけを作ってしまったと思っていること。

作中でも主人公が「あなたのせいじゃない」と言ってますし、読んでた自分も「あの状況でそれは無理だろろ…」と思いました。誰であってもあの扉は開けてたと思います。

正直なところ、セレシェイラさんよりゴッフの方が何倍も……はい。

ようやく人理修復が終わって元の生活に戻れるかもしれない、さらに自分に好意を寄せてくれてる人と、新しい道が始まったかもしれない…そんなウキウキした気持ちが全部潰れて、「自分がもっと気をつけていれば…」なんて想いを、異聞帯を全て切除するまでずっも抱えていたのでしょうか。ペーパームーン内のセレシェイラさんが「私は美味しい物を食べても笑っちゃいけないんだ」と言ってましたが、カルデアのセレシェイラさんも少なからずそう思っているということなら、バレンタインやクリスマス、カルデアの充実した食堂とか楽しめてなかったのかなぁと思ってしまいますね。カルデアのセレシェイラさんは、それなりに切り分けて考えられていたと願います。

夢の中で応援してくれたという「罪悪感が拭えないなら、それをパワーにするしかない」という言葉を言ってくれた人と、今度は楽しく食事ができるといいですね。その機会は与えられているのですから。

●カーマ
愛を与えて堕落させる神様が愛を貰いたい欲を全面に出したら、めちゃくちゃご奉仕してくれる子になった。かわいい。流れがきてたのか、FGOアーケードの福袋でカーマ(ミステイク)、8周年福袋で水着カーマが引けました。ストーリーで活躍を見たキャラを引けるとテンション上がりますねぇ!

「アルターエゴ案件ならBBちゃんの出番では!(アルターエゴという存在をTYPE-MOON世界で初めて登場させたのがBBのため)」と思っていたので、しっかり絡んでいたことが判明して良かったなと思いました。

●幼い姿のシオン
古のTYPE-MOONファン大びっくり案件だった、メルティブラッドの洋服の幼いシオン。CMアニメーションでも、初代メルブラのオープニングと同じ演出が入ってると話題になりました。立ち絵が社長の絵だ!と大興奮(n回目)
カルデアのフランクなシオンと違い、まだエーテライトを使ってた頃のシオンであるため、喋り方や態度も、メルブラのシオンのようで、新しいような懐かしいような感じがあり、嬉しかったです。

※エーテライトについて

この「めっちゃポジティブな私」になる前のシオンだったんですね。

「仲間として一緒に冒険できて良かった」という一言。以前からシオンは、カルデアのメンバーと少し距離を取ってる印象があったので、ここでハッキリと「仲間にはなりきれない理由がある」と言われて、少し胸がざわざわしましたね。ここまで色々一緒にやってきて、死線をくぐり抜けてきた同士なのに…。

「あなた達を送り届ける」という言葉が、ずっと引っかかっています…正しい人類史に戻る中にシオンは入っていないのか?と。

●最後に
「アルターエゴを増やすことはカルデアの戦力になる」、2017年にモリアーティ教授も同じことをしていた気がして、「まさかね…」とは思いました…

エクストラクラスをひとつずつ紐解いていく奏章。残るはアヴェンジャー、ムーンキャンサー、フォーリナー…でしょうか?
【2023/08/11追記】
ロマニを名乗る人が「ルーラー、アルターエゴ、アヴェンジャーの精算をせよ」と言ってましたね、失礼しました。
【追記ここまで】

プリテンダーは「元々あるクラスに当てはまってるサーヴァントが、クラスを偽ってるものなので、エクストラクラスではない」といったことがファミ通インタビューに書かれていたので、除外らしいです。

特殊クラスは、ゲームの仕様上増えたものだと思っていましたが、「増やしたからにはきちんと説明します」という奈須きのこさんのインタビューコメントを見て、やはり素晴らしいなと思いました。

今後のお話も楽しみです。

ここまでお読みくださり、ありがとうございました。

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