【FGO】奏章Ⅱ「不可逆廃棄孔イド」【全体感想】

お久しぶりです、たかのアキです。

Fate/GrandOrder、2024年3月20日配信「奏章Ⅱ・不可逆廃棄孔イド」全体の感想文です。大きくネタバレを含みます。

2024/08/01初稿
約1年ぶりの更新となってしまいました。イドは配信から1カ月ほどでクリアはしていたのですが、なんと言えばよいのかわからず、先延ばしにしていました。

●物語全体の感想
前回のペーパームーンがアルターエゴを体験する冒険だったように、今回はアヴェンジャーを体験するお話だったなと思いました。「2017年の日本を舞台に学園生活を送る」という内容が告知され、見知ったサーヴァントたちが制服彼で登場する様子に、わくわくもありました。それと同時に、主人公に「平和に生活できてたら」という夢を見せてしまうのは残酷ではないだろうかとも思っていました。蓋を開けたら、それどころではなく残酷な展開が待っていましたが…。

仮初とはいえ、家族と友人が殺されてしまう。

イドのストーリーの中で、一番印象的なのは、やはりそこでした。ショックを受けたと言えます。彼女たちが本物の家族ではないことは、わかっています。ですが家族同然に長い旅をしてきた仲間と同じ姿をしているのです。そんな人たちが物言わぬ血まみれの人型になっているのを見せつけられた。見事な流れだったと、私は思います。その後、主人公の顔がぐしゃぐしゃになり、「殺した奴を絶対に許さない」という「復讐者」の気持ちを体験させていくのです。そのうえで「あなた(主人公)は、その道を歩まないよね?」と。この文章を書くにあたり思い返しても辛い。

とはいえ、選択肢で文章にしたり、似たような問答を何度も繰り返すのは、少しダレるなあと感じた点でした。

最終的に「主人公の廃棄孔に住み着いた悪霊を始末するための準備だった」という話になりますが、「廃棄孔とはなんぞや」と思った人も結構いたのではないかと思いました。主人公がこれまで旅をしていくなかで、心の奥底にたまってしまった淀み。巌窟王が適宜燃やしており、アビゲイルや天草四郎やオベロンも手伝っているとか。そのあたりの話は、巌窟王やアビゲイルを所持しているとみられる幕間の物語で触れられているのですが(レディアヴァロンのバレンタインでも触れられていました)、「幕間の話にしては、ずいぶんマズイ話じゃないのかこれ?」と思っていたので、それらを解決させるお話として、今回のイドがやってきたのも、驚いた点でした。

今回も専用立ち絵イラストが多くて驚きました。刑部姫、マンドリカルド、アマデウス、ブーティカ、スカサハの現地人スタイル。なんて贅沢な。

バトル面では助けに来るアヴェンジャークラスに盛り上がったのと、「黄色い鳥が何度も出てくる」のが印象的でした。鳥については「またかよ!!」と声に出てしまった。

●アヴェンジャー達の下船
「マスターの元から去る」とはっきり名言する話になることに、本当にFate/GrandOrderの終わりに向かっているのだと感じました。とはいえ、戦闘では普通に使えますし、バレンタインイベントはあるでしょうし、今後の水着イベント等にも本当に出てこなくなるのか、気になるところではあります。

また退去したアヴェンジャー達は霊基一覧で「LINK LOST・LINK BAD」と表示されていますが、そうなっていないアヴェンジャーもいます。

●クリアから3時間後に開放される「appendix」
本編をクリアした後に、感想文をツイッター(X)で探していたら、カリオストロと道満の関係についての意見が多くあり、「その話見てない、見逃したかな?」と思っていました。そいたら、実際に3時間経過してから解放されるストーリーがあり、そこでのお話でした。道満が下総国で敵側だった時に主人公に埋め込んだものが育った結果があのカリオストロ柱。それゆえ、カリオストロ柱のバトルで道満がサポートしてくれた場面がありましたが「証拠隠滅」のためだったということで良いのかな。

【各キャラクターのこと】
●マリーアントワネットオルタ
配信前の告知イベントで公開されたマリーオルタ。彼女は2020年5月25日開催のイベント「『Fate/Requiem』盤上遊戯黙示録」にて立ち絵で登場していました。当時はオルタの方の実装を願っていた方も多かったのですが、音沙汰ないまま4年経って実装となりました。
2020年、水着イベントはスリラーナイト(徐福ちゃん初登場)、FGOはぐだぐだ邪馬台国(山南さん初登場)などNPCで初登場だったが、のちにプレイアプルとなったキャラも多く登場した年ですね。

イドのストーリーでのマリーは可愛い憧れの生徒会長として登場。制服姿もデート姿も、イベントCGまであって大活躍でした。最後は味方側として登場してくれますしね。
デートがお台場のビーナスフォートでとても驚きました。行ったことがあるので。

●耀星のハサン
マリーオルタと同じく配信前告知イベントで公開された、新たな教主ハサンの一人。少年系であること、第3再臨では暗殺者なのに白い服になるというのが印象的でした。ずっと「見定めるまで契約はしない」と言っていた割にはずっと協力してくれて、最後に契約するとき「まだ契約してなかったっけ」と思ったほど、かなり助けてもらってたなと思いました。

●ジャンヌオルタ
今回のヒロインでありパートナーだったと思います。ジャンヌオルタはFGO初登場サーヴァントの中で、初期から破格の人気を誇ってきたと思うので(性格面でも戦闘面でも)、ついにここまでメインに食い込んだか~と感慨深いものがありました。

●サリエリ先生
大活躍すぎて!!本来は通常の会話が困難なサリエリなので、今回のようにしっかり話をしてくれた上に、序盤から登場し常に手助けをしてくれるポジションとして出てきてくれて嬉しかったです。

●平景清
メインストーリーでは平安京以来の登場。イベントにもあまり登場してなかったので(2023の夏イベにはいましたが)、しっかり話を聞けて印象が良くなったキャラでした。(当方未所持)

●カリオストロ伯爵
「敵のふりして実は味方でした」という展開は好きなのですが、主人公が頑なに信用しないので「これはなんかまだあるな」と思いました。案の定でしたけど。最終戦の、顔が組み込まれた柱は、なかなかのインパクトでした。

●モンテクリスト伯爵
プロフィール曰く「責務がため七つの試練をもたらす『決意の巌窟王』」が今回登場した彼。いつもの方は「マスターを案じる『未練の巌窟王』」。別霊基ではあるが本質は同一人物とのことなので、ライダーのマリーとアヴェンジャーのマリー、メドゥーサ達のようなものと捉えています。

イド内での主人公の家族がダヴィンチちゃんズ、幼馴染にマシュ、という構成を見て、「姿を現さないお父さんはロマニでは!?夢でも会いたい!」と思っていたので、父親役が出てきた時は、盛大にズッコケてしまいました。

カルデアにずっと居た巌窟王エドモンダンテスとマシュがほぼ面識がないということに驚きました。てっきり普通に顔を会わせてるものかと思っていたので。

格闘ゲーム「メルティブラッドタイプルミナ」でも、エドモンが影ながらマシュの手助けをしていたというお話があり、意図的に顔を会わせないようにしていたと思うのですが、理由が少し気になりますね。その話をする前に旅立ってしまいましたが。

MELTY BLOOD: TYPE LUMINA_20240717235425

●アンリマユ
Fate界の初代アヴェンジャーは出番がないのかなと思ってましたが、最後の最後にきたーーーー!!!!と大興奮(ホロウアタラクシア大好き人間です)
モンテクリストのプロフィールにも、実はほかにも手助けしていたと書いてありました。

【アヴェンジャークラスとは】

FGO空の境界イベント

2016年開催「空の境界」イベントより。巌窟王が初めて登場したイベントであり、この時点で「復讐者ってそもそも人が好きだよ」という答えを述べてくれてました。
好きだから、主人公の事を案じて応援してくれていたと。

ここまでお読みくださり、ありがとうございました。