【感想】アンジェリーク・ルトゥール

こんにちは、たかのアキです。ゲーム「アンジェリーク・ルトゥール」の感想です。

目次

【アンジェリーク】について

発売元:コーエーテクモ
2015年12月17日、対応機種PlaystationVita
ジャンル:恋愛シミュレーション
公式ホームページhttps://www.gamecity.ne.jp/ange_retour/

「アンジェリーク」は作品タイトルであり、主人公の女の子の名前でもあります。
「ルトゥール」は1994年にスーパーファミコンで発売された最初の「アンジェリーク」のフルリメイク作品です。


設定ゆえ攻略対象者たちが優しくない

「アンジェリーク」というと、攻略キャラが厳しいということで有名らしいです。

公式も「塩対応」「砂糖対応」と言ってましたし。

そもそも物語が「宇宙の均衡を統べてる『女王』と呼ばれる存在がいるが、力が衰えて来たため次の『女王』になるための試験を受ける」というもの。平たく言うと「神様になるための試験を受ける」というものであり、攻略対象の男性たちは「試験官」のような立場でもあるのです。だって宇宙の存続の危機なんですから、そりゃ見る目も厳しくなります。デートの時でも「試験中」なんです。時間をかけて成績を上げれば、ちゃんと褒めてくれますよ。「いっちょ見返してやるぜ!」みたいな気持ちで挑むと楽しいです。

余談ですが、私が初めて遊んだアンジェリークSpecial(PS版)では、本気で「対戦するシムシティ」だと思っていました(笑)だいたいのプレイヤーが出会う、「大陸の人数を間違えてデート中断トラウマ」は受けませんでした。まぁ、誰とも恋愛エンディングになりませんでしたけども。(2015年のネオロマンスフェスタでこのやりとりへのザワつきは忘れられない)


生まれ変わった名作

アンジェリークシリーズで初めて全員とエンディングを見ました。(スチルは埋めてませんが)今の時代に沿った見た目だけど、やってることは変わらず初代のアンジェリークだったと思います。恋愛ゲームというと、特定のキャラクターに沿った選択肢を選ぶと、そのキャラクター専用の物語が始まる…という形式が多いです。「アンジェリーク」では、大筋の物語は変わらず、決められた日数のなかで誰とどう過ごしていくか、を楽しみます。ときメモが近いかな?ある日突然告白されて、OKすればエンディングになりますし、断って続行しても良いのです。トロフィー(実績)に、全員攻略があったりしますし。

「対戦するシムシティ」だと思っていた時は、誰とも恋愛エンディングは迎えられませんでしたが、今ならいける!と息まいて全員エンディングを見ることができました。

ちなみに、公園デートでは必ず大陸の人数を聞いてくるので、事前にデータの画面をスマホで写真を撮って確認してました。他にも「君ならどっちの人の意見を参考する?」と聞かれたら、質問者と仲の良い人を答えるなど、人読みが発生します。自分の意見なんて二の次です(笑) 人間関係は、昔から頭に入ってますしね!!

大きく見た目が変わったことで話題のキャラはいましたが、私は純粋に可愛いと思いましたし、改めてかっこいいとも思いました。
燕尾服のオリヴィエ様はいいゾ。

大きな変更点では、占いの館と王立研究院(大陸視察)が統合されたこと。どちらもディア様が担当しています。
ディア様(CV田中敦子さん)が「ラブラブフラッシュ!」って言ってくれる!!可愛い!!!


新(?)キャラクター「ブライアン」

攻略対象キャラクター「ブライアン」・・よく今このキャラクターを参加させたなあと驚きました。私はアンジェリークはゲームしかプレイしておらず、ドラマCDや漫画等はほとんど触れていない程度のアンジェリーカーです。(ドラマCD4枚でストーリー完結×3作品とかありました。OVAも多数展開あり)それでも・・それでもゼフェルが無理やり守護聖として連れてこられたという話は知っていましたし、そこで食い込むストーリーとキャラクターを、きちんとした形で落とし込んでくれたのは本当に良かったと思います。ずっとモヤモヤしたままじゃなくて良かったなあと。

ゲームをプレイするにあたり、「ブライアンルートに入ると、他のキャラの攻略は不可能になる」という話だけ聞いていたので、一番最後に攻略しました。・・・最後にして本当に良かったです。前述したように、アンジェリークは「親密度を上げて告白する相手を選ぶ」という流れなのですが、ブライアンだけは、専用のお話が用意されていました。

「この選択肢を選んだらブライアンルート確定」という場所があり、選んだ瞬間「○○○の攻略不可になりました」と注意文章が一気に画面に表示される恐怖はなかなかでした・・・ああ、これで守護聖様たちに背いてしまったんだなぁと・・・。他のキャラたちとの親密度が0になるので、今まで徐々に仲良くなってきた会話が初期状態になります。一気に冷たくされ、行動を見透かされたような気持になり、ふたたび恐怖。

守護聖様たちは立場が上なので、基本的に丁寧語で話しているのですが、ブライアンはたまたま出会った人なので普通のしゃべり方をしているのがなんとも新鮮で楽しかったです。アンジェリークも「女王候補」という立場を忘れて息抜きできる相手がいるんだな~とほっこりしました。

ブライアンの声優を担当されたのは逢坂良太さん。「近い年齢の役者を集めた作品かと思ったら、ベテランの方々ばかりで大変緊張しております」とのこと。そらそうだ!!!女性でいえば「サクラ大戦の初期作リメイクやるから、そこの新キャラ役だよ」って言われるようなものでしょうか。ブライアンのキャラクターもお話もとっても良かったし、今後ちゃんと正体を周知させた状態で岩田光央さんとデュエットとかあったら嬉しいので、展開あるといいなーと思っています。がんばれ。

2016年2月の「ネオロマンスフェスタアンジェリーク・ルトゥール」での朗読ドラマで正体ありきでのお話があったのは嬉しかったです。

執事のジェラールとシルヴァンが、ネオアンジェリーク世界と合流してくれないか、もしくは続編で出番があってくれないかと願っています。


どうか末永く愛されますよう

私は「ネオロマンスシリーズ(乙女ゲーム作品群)」は遙かシリーズとコルダ3を少し遊びましたし、ネオロマンスフェスタ(声優イベント)にも通っていた時期もありました。

作品が多くなればファンにとって大事な作品もそれぞれ。人気の波も当然ありますし、新作が人気になるほど、過去作はあまりとりあげられなくなるのですが、企業として当然のことだと思います。そんな中で、「アンジェリーク」という作品を見捨てず、再び力を入れてくれたのは、ありがたいなぁと思っていました。リメイク作品の発表を聞いて大喜びしたので、一番思い入れ深いのはアンジェリークなんだな~と改めて実感しました。

作品として動きがあれば、関連イベントやグッズ展開もあるので、そういった意味でもありがたかったです。演者の方々のお話を聞いたりするのが好きなので。これだけ長い間「声優」という芸能活動を続けてくださってる役者の皆様には本当に感謝しております。
加えて、途中から参加された田中秀幸さんが、改めて一番最初のお話のクラヴィス様を演じてくださるのも嬉しかったな~。
※初期作は故人である塩沢兼人さんが演じていたキャラを引き継いだのが田中秀幸さんでした。私の誕生日と相性が良い(ゲーム開始時に設定される)ので、思い入れがあるのです。

ここまでお読みくださり、ありがとうございました。

<関連ホームページ>
こちらのページから、全員のインタビューがつながっています
『アンジェリーク ルトゥール』キャストインタビュー ジュリアス役の速水奨さんに聞く「思いっきりときめいてほしい」